【韓国・博物館探訪その③】仁川・チャイナタウン「ジャージャー麺博物館」

【韓国・博物館探訪その③】仁川・チャイナタウン「ジャージャー麺博物館」

アンニョンハセヨ~! 韓国にあるちょっとマニアックな博物館を訪ねる「韓国・博物館探訪」、第3弾の今回は仁川・チャイナタウンにある「ジャージャー麺博物館」にやって来ました! 生活の中のいろいろなシーンに登場するジャージャー麺は、まさに韓国の国民食と呼ぶにふさわしい食べ物で、毎年4月14日は恋人のいない人たちが黒い服を着てジャージャー麺を食べる「ブラックデー」などという記念日まであるほど(笑) 真っ黒いソースがかかっているジャージャー麺を初めて見た時は、「え?!これってどんな味がするの?しょっぱいんじゃないの?」と仰天した人も多いのではないでしょうか? でも実際食べてみると、見た目とは正反対の甘いソースとモチモチ麺がクセになり、とっても美味しいんです!韓国の国民食になった理由もわかる気がします。 さて、韓国国民を虜にしてやまないジャージャー麺には、一体どんな歴史と秘密があるのでしょうか? さっそくご案内したいと思います!

この記事の目次 ・「ジャージャー麺博物館」は仁川駅から徒歩3分! ・【2F展示】1930年代の共和春のホールと1970年代の中華料理店を再現 ・【1F展示】1960年代の共和春の厨房を再現 ・見学の後に食べるジャージャー麺の味は格別! ・まとめ

「ジャージャー麺博物館」は仁川駅から徒歩3分!

ジャージャー麺は韓国語の発音で「チャジャンミョン(짜장면)」となり、日本のサイトでは「チャジャンミョン博物館」と紹介しているところも多く見受けます。 博物館があるのは、地下鉄1号線と水仁線の終点「仁川駅」から徒歩で3分ほどの場所で、仁川を代表する観光スポット「チャイナタウン」の中に位置しています。 駅を出るとすぐ目の前にはド派手なチャイナタウンの門が! この門をくぐって2本目の路地を右折、そこから1分ほど歩くと左手にジャージャー麺博物館が見えてきます。 この岡持ちを持った人形がいる方は博物館の裏側になります。 いかにも正面っぽいので紛らわしいですが、入口はこの反対側にありますよ! こちらが正面!なかなかいい雰囲気でしょ? ここは食堂で初めてジャージャー麺を提供した中華料理店「共和春」だった建物をそのまま利用していて、建築文化遺産にも登録されている貴重な建物なんです。 ジャージャー麺博物館は2012年4月28日にオープン、韓国を代表する国民食のジャージャー麺の文化的価値を再考するために作られました。 入場料は大人1,000ウォン、中・高校生700ウォン、小学生以下500ウォンととっても親切なお値段♪

【2F展示】1930年代の共和春のホールと1970年代の中華料理店を再現

観覧の順番はまず2階からになるので、博物館中央にあるこの階段を上って行きます。 韓国と中国の文化が入り混じったような装飾ですね。

華僑とジャージャー麺の誕生

ジャージャー麺が最初に誕生した仁川港開港期の埠頭でジャージャー麺を食べる労働者“クーリー(苦力)”の姿を再現しています。 1883年に仁川港が開港すると、この辺りに中国人街が形成され、それと共に自然と中華料理店も誕生していきました。 この中華料理の味に魅せられたのが港で働く労働者たちだったのですが、この労働者たちのために「もっと安くて簡単な食べ物を」と考え出されたのがジャージャー麺だったのです。 労働者のほとんどは中国の山東省出身のクーリー(苦力)で、彼らが故郷で食べていた手打ち麺を再現して食べ始めたのが韓国でのジャージャー麺の始まりです。最初は具が入ってない麺とチュンジャンという味噌を混ぜただけの簡単なものでした。 そのうちにこの労働者相手にジャージャー麺を提供するお店や屋台が1つ、また1つと増えて行き、だんだんとジャージャー麺が普及していったのです。 こうして誕生したジャージャー麺は、中国の甛麵醬を混ぜて食べる炸醤麺とは違い、甘いカラメルを入れて水分量を多くするなど、韓国人の口に合うように変化していったため、爆発的な人気を博していきました。

1930年代の共和春のホール

当時の共和春で使用していた物を利用して再現された、1930年代の共和春のホールを再現しているエリア。 お店の雰囲気やテーブルの配置、どんな料理が出されていたのかがわかり、とても見やすい展示になっています。 それにしても、なぜ人形が白塗りなんでしょう・・・? 白塗りのお客さんに混ざって記念撮影もできますよ! 本当に当時の共和春で食事しているような気分♪ ジャージャー麺も、チャンポンも当時から全然変わっていないんですね! 玉ねぎをジャージャー麺の味噌に付けて食べるのもそのまま! 貴重な物も展示されています。

ジャージャー麺の全盛期

週に2、3回は出前でジャージャー麺を食べる人がいるというのですから、現在が全盛期かと思っていましたが、今よりさらにジャージャー麺が全盛だった時代があったようです。 ここでは1970年代の中華料理店を訪れた一家の様子を再現しています。 この時代、卒業式が終わると、家族総出でジャージャー麺を食べるというのが1つのステータスになっていました。 卒業式だけではなく、家族の集まりやイベントがある度に食べられていたのがジャージャー麺だったんです。 この時代にはすでに韓国の生活には欠かせない食べものになっていたんですね。 先ほどの白塗り人形はわりと精巧だったのに、こっちはちょっと雑ですね(笑) まぁ、そこがいいんですけど。 この日はお兄ちゃん?弟?の卒業式だったようです。 こちらは粉食(麺やパンなど)を推進するポスター。 時代を感じます。 隣の展示室では、出前で使用する岡持ちの遍歴や、これまでに登場したジャージャー麺製品が展示されています。 ジャージャー麺ってこんなに種類があったんだ! 懐かしいパッケージのインスタントジャージャー麺も。

【1F展示】1960年代の共和春の厨房を再現

1階では1960年代の共和春の厨房の様子を再現、当時の厨房の構造や道具、食材、ジャージャー麺の調理方法まで知ることが出来るようになっていますよ! こちらの白塗り君は麺打ち担当。 韓国の手打ち麺が入って来たのは、ジャージャー麺が食べられるようになった19世紀末。山東省出身の華僑たちによって伝わりました。 こちらは材料を切る専門の人。 肉がリアルだなぁ・・・。 というか、ジャージャー麺にそんなに肉って入ってましたっけ?! 次はいよいよ炒めです! 壁には写真入りでジャージャー麺の作り方も展示されていますので、料理が得意な人はぜひチェックしてみて下さい! 表記は韓国語でしたが、写真入りだったのでわかりやすいと思いますよ。 さあ、完成です! あたたかいうちにお客さんへ提供しましょう! 出口には当時使用されていた看板が展示されていました。 100年以上前から韓国のジャージャー麺文化の遍歴を見守って来た看板は、なんとも言えない重みと深みを感じます。 他にも1階の企画展示場では、時期によって様々な展示を見ることができます。

ジャージャー麺博物館/짜장면박물관(チャジャンミョンバンムルグヮン)

住所 仁川広域市 中区 チャイナタウン路 56-14
電話番号 032-773-9812
営業時間 09:00~18:00(毎週月曜休館)

見学の後に食べるジャージャー麺の味は格別!

ジャージャー麺博物館の見学途中に誰もが襲われる症状・・・それはジャージャー麺が食べたくなってしまうことです(笑) 幸いにもここはチャイナタウンのど真ん中!どのお店にいってもジャージャー麺を心ゆくまで食べることができます。 こちらは現在の「共和春」。2~4階が客席になっています。 仁川駅からすぐの場所にある「新勝飯店」も人気ですよ! 韓国の知り合いから聞いたところによると、共和春の血筋の方が経営しているんだとか。

萬多福(マンダボク)/만다복

数ある中華料理店の中で、共和春と並んでオススメなのが「萬多福(マンダボク)」というお店です。お店の前の兵馬俑が目印ですよ! こちらの人気メニューは、100年前のジャージャー麺を再現した「100年チャジャン」! 一般的な韓国のジャージャー麺と異なり、汁気の少ない肉味噌を混ぜて食べるスタイルで、見た目とは異なりとてもやさしい味がするのが特徴です。 100年チャジャンには白と黒があって、この写真は「黒い100年チャジャン」になります。 お店の内装もとってもゴージャスで雰囲気満点! 韓国にいながら中国にも旅行に来たような、とても得した気分になります(笑)

萬多福(マンダボク)/만다복(マンダボク)

住所 仁川広域市 中区 チャイナタウン路 36
電話番号 032-773-3838
営業時間 11:00~22:00(秋夕・旧正月は休)

まとめ

港が開港したことにより、いち早く海外の色々な文化や食べ物が入って来た仁川の街。 もともとは中国の食べ物だったジャージャー麺を、こんなに美味しくアレンジした昔の人って本当にスゴイなぁと思いました。 それともう1つ、韓国の国民食と言われているのは、ただ単にたくさん食べられているからだけではなかったんですね。 韓国国民にとってジャージャー麺は、家族との絆を確認できる食べ物だったからなんだと、この博物館を見学して知ることができました。 みなさんも仁川チャイナタウンや新浦市場など近くを訪れた際には、ぜひこの博物館に立ち寄って、ジャージャー麺の魅力を再発見してみて下さいね! ちなみに最終週の水曜日は入館料が無料になりますよ~! [blog_school_all]
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